消費税計算の仕組み(税率変更時の処理及びオプション活用方法)
■消費税計算の仕組み
伝票明細に入力した商品マスタの税率コードを参照し、基本情報の税率コードから、「変更日付」範囲を伝票日付から判断し、税率が適用されます。
*例では、商品マスタの税率コードが「1」(課税)なので、税率コード設定の「1」を参照し、伝票日付から判断された税率「10%」が適用されます。
*伝票明細入力画面で、税率コードの変更も可能です。変更した税率コードにより、明細の消費税単価を再計算します。
軽減税率や経過措置が施行された場合でも、複数税率が混在した伝票の入力、出力が可能になっています。
■消費税率変更時の処理方法
(例)2026年4月1日から消費税率が10%⇒15%へ変更になったと仮定した場合の例
1.税率を追加
「設定」メニュー⇒「販売基本情報」を開き、「消費税」タブをクリックします。
税率テーブルの「追加」ボタンをクリックし、
「コード」=「1」
「変更日付」=「2026/04/01」
「変更後税率」=「15.0」変更前税率=「10.0」 を追加します。
* 税率コードに「0」「1」以外のコードが登録されている場合
通常、「0」「1」「2」以外の税率コードは使用しません。
「0」は非課税、「1」は課税 「2」は軽減税率として使用します。
もし、税率コード「1」と同じ変更日付/変更後税率/変更前税率で、「3」等のコードを使用している場合は、「その他」メニュー=>「データメンテ」=>「マスターメンテナンス」の
「税コード変更」にてメンテナンス処理を行ってください。
* 消費税率変更時の伝票振替について
消費税率の変更があった場合、新税率開始後に旧税率で登録した見積伝票、受注伝票、発注伝票、委託伝票を売上伝票(仕入伝票)に振替した時は、アラートを表示し、
売上伝票(仕入伝票)日付に応じた税率にて一括変更が行えます。
○例…2026年4月1日より、標準税率10%=>15%へ変更されたと仮定した場合の伝票振替動作例
〔見積伝票-伝票日付-2026/3/1-旧税率〕
〔売上伝票-日付2026/4/1-売上伝票振替後-新税率適用後画面〕
* 新旧税率混在の明細がある伝票を全て新税率に一括変更する方法
各伝票で新旧税率が混在した明細がある場合、「税計算」ボタンをMac:「option」キー、Winndows:「Alt」キーを押しながらクリックすると、アラートを表示し伝票日付に応じた税率に一括変更が行えます。
○例…2026年4月1日より、標準税率10%=>15%へ変更されたと仮定した場合の税率一括変更例
〔新旧混在した明細がある売上伝票〕
〔新税率に一括変更後の売上伝票〕
*「発注伝票」「仕入伝票」消費税再計算方法
「発注伝票」「仕入伝票」では、最終明細の取引区分「5」消費税を入力する事で、明細内の消費税が自動計算されます。
もし、入力後に明細内の「数量」「単価」の変更や税率の変更を行った場合、消費税の再計算が必要になります。
消費税の再計算を行うには「税計算」ボタンをクリックします。
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