年次更新
●『販売仕入』は、1年間のデータを1つの単位として処理を行っています。1年間とは、『基本情報』の『期首年月日』から『期末年月日』までの期間です。『年次更新』とは、『期首年月日』を翌年度に書き換えるとともに、前年度の不要なデータをすべて削除するのが 主な作業です。
年次更新をしないで、翌年度以降の処理を続けることもできます。
この場合、過年度のデータも見ることができるので、過去の売上実績などと対比することができます。
●『年次更新』は、大量のデータを削除します。データファイル容量が200MB以上の場合、データサイズを少なくする為に、『年次更新』終了後、『4DTools』の『圧縮』を行うことをお薦めします。詳しい操作については、 第1章基本操作-『4DToolsの圧縮について』をご覧ください。
●『年次更新』は『販売仕入』の「販売管理」「仕入管理」両方に対して行なわれます。「販売管理」の『年次更新』を行なった場合は、「仕入管理」の『年次更新』は行なわないでください。(2年分の更新がかかってしまいます)
【年次更新のタイミング】
年次更新処理をしなくても、次年度のデータは入力できますので、過去の売上実績などを見たい場合、年次更新処理の操作をする必要はありません。
(データの容量が大きくなりすぎる場合、2002年に、2000年までの年次更新をするというのも、一つの使用方法です)
前年度のデータで下記の処理が終了していない場合、年次更新処理は実行しないでください。
翌年になって、最初の請求処理・締日更新が全締日(全仕入先と全得意先)について終わってから、前年度の年次更新を行なってください。
例:仕入先締日-----10日、末
得意先締日-----10日、20日、末
【年次更新を行うと…】
1.基本情報の『期首年月日』と『導入年月日』のところに、年次更新の『期末日付』の翌の日付が書き込まれます。『期末年月日』にはその1年後の日付が書き込まれます。
2.得意先(仕入先)マスターの『繰越残高』が『期末日付』現在の残高に更新されます。
3.商品マスターの『繰越在庫』が『期末日付』現在の在庫に更新されます。
4.年次更新は、『仕入管理』『販売管理』両方の、『期末日付』以前の伝票が削除されます。
ただし、次のデータは削除されません。
1)請求日付や精算日付が『期末日付』以降の売上伝票・仕入伝票
2)受注残のある受注伝票、発注残のある発注伝票
●更新中のエラーに備え、『年次更新』前には必ずデータのバックアップコピーをおとりください。
【年次更新で書き変わる主な項目】
●得意先マスター:繰越残高、前回繰越日
●仕入先マスター:繰越残高、前回繰越日
●販売/仕入基本情報:期首年月日、期末年月日
●商品マスター:繰越在庫、前回繰越日
【年次更新を行う前に…(パーフェクトのみ)】
●在庫管理を行なっており、仮出荷入力を行なっている場合は、年次更新前の処理として、次の1〜3を行なってください。
例) 期首日付:2005.04.01 期末日付:2005.03.31 の場合
(1)ある商品の、期末(2005.3.31)における仮出荷状況が次のようになっていたと仮定します。
(2)このように、期末において、仮出荷の差引数が「0」になっていない場合、[期末日付]で、差引数をいったん戻し、期末における差引残を「0」にする処理を行ないます。この例ですと、差引数の「8」を[2005.3.31]の日付で戻し、差引数を「0」にしています。
(3)続けて次の行に、期末の翌日の日付で、先程戻した数と同数を仮出荷数の欄に入力します。この例ですと、期末の戻し数「8」を[2003.4.1]の日付で仮出荷し、差引数を再び「8」にしています。
【年次更新操作方法】
●通常、期末年月日が自動表示されますので、そのまま『更新開始』ボタンをクリックします。確認の画面がでて、『OK』をクリックすると、年次更新が始まります。
年次更新の注意点
年次更新処理を、急いでする必要はありません。 年次更新処理をしなくても、次年度のデータは入力できますので、過去の売上実績などを見たい場合、年次更新処理の操作をする必要はありません。(データの容量が大きくなりすぎる場合、2002年に、2000年までの年次更新をするというのも、一つの使用方法です)前年度のデータで下記の処理が終了していない場合、年次更新処理は実行しないでください。翌年になって、最初の請求処理・締日更新が全締日(全仕入先と全得意先)について終わってから、前年度の年次更新を行なってください。
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