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FileMakerServerと販売仕入エンタープライズとの自動データ連携 
 
弊社(マーベルコンピュータ)は、会計パッケージソフトの開発を主な業務にしています。 
会計パッケージの導入の際に、既存のシステムとのデータ連携が必要になる場合が有ります。 
 
そのようなシステム構築の実例を元に、FileMakerと販売仕入エンタープライズとの自動データ連携の概要をご説明します。 
 
まずは、各々のサーバー画面をご覧ください。 
 
  
FileMaker側のシステムは、ユーザー様自身が開発を続けてこられた『顧客管理』と『売上管理』を主体としたシステムです。 
商品マスタには、画像データも張り込まれており、5年以上もの年月をかけて、徐々に機能強化されてきました。 
そのため、業務の現場で必要な、きめ細かな処理が実現されており、とても使いやすいものです。 
 
その一方で、問題点も有りました。 
 
1:仕入処理を作成していないので、在庫管理ができない。 
 
このような状態はよく見受けられます。 
”まずは売上の管理をしたい。” 
という現場の目的を達成するために、FileMakerで少しずつ開発されてきたので、仕入管理は後回しとなりました。 
 
2:店舗での売上管理はしているが、締日での請求書発行、売掛管理、資金繰り管理は、できていない。 
 
売上管理ができた段階で、システム開発が一旦落ち着いてしまったようです。 
独自に作成してきたFileMakerシステムに対して、勘定系のしっかりした機能を組み込む一歩手前という状態です。 
 
3:ドット・プリンターに納品伝票や送り状を印刷できない。 
 
業務上は、カーボンコピーに対応した『複写伝票』への印刷は、現在でも必要です。 
また、商品の発送には、運送会社の『送り状』の印刷も必要で、同様にこれも複写伝票です。 
FileMakerからでも、ドットプリンタへの印刷は、プリンタードライバー経由で一応可能ですが、『イメージ・プリント』での 
印刷になるため、ドットプリンタ特有の『行送りコントロール』ができずに、徐々に印字位置がずれてきます。 
また、『イメージ・プリント』での印刷は、印刷スピードが遅いことが問題になる時があります。 
 
以上のような、幾つかの問題点が有りますが、一方で、このFileMakerのシステムは、 
『必要な機能を持った使いやすいシステム』で、『これからも使い続けたい』ということが、 
ユーザー様の強いご希望でした。 
 
ユーザー様自身が、必要な機能を作り込んできたからです。 
 
最初、このユーザー様から弊社にお問い合わせが有った時は、『自動データ連携』についてはご存知ではありませんでした。 
適当な、会計ソフトを導入して、足りないところを補おうということでした。 
 
『FileMakerシステムと会計ソフトへの2重入力』も、必要であれば行なうとのことでした。 
 
2重入力を行うにしても、FileMaker側で在庫数を見る時に、誰がFileMakerに最新在庫数を入力するのか? 
という、毎日の業務上の問題が有りました。 
 
そこで、データベース自動連携の実現に向かって、システム構成を見直すことになりました。 
  
商品マスタは、双方向データ連携 
店舗、倉庫、経理部などの各部署にて、商品登録・変更を自由に行うことが可能です。 
 
顧客マスタは、双方向データ連携 
顧客登録・変更は、基本的には店舗側で行われますが、経理部でも登録することが有ります。 
 
店舗での売上伝票は、FileMaker--->4D Serverへデータ転送 
リアルタイムに売上伝票が転送されます。店舗での売上として自動的に管理されます。 
本社側では、売掛さきへの売上伝票を入力します。 
店舗側売上高、本社側売掛高などが一括して管理されます。 
売上伝票が登録されると、それに伴い在庫数も自動的に更新されます。 
 
商品在庫は、 FileMaker<---4D Serverへデータ転送 
更新された在庫数は、リアルタイムに、FileMaker側の商品在庫数に転送されます。 
そのため、店舗側では、いつでも最新の在庫数を参照することが可能です。 
 
自動データ連携に伴う、『きめ細かなビジネス・ロジック』を組み込みました。 
 
 
以上の経過をたどって、システム構築をさせていただきました。 
稼働開始後、約2年が経過していますが、問題なく順調に動いています。 
 
自動データ連携システムは、一定レベルの開発予算が必要なものですが、その効果は抜群です。 
高価なERPを導入するよりも、遥かに実現性が有り、永く使えるシステムとなります。 
 
FileMakerServerと4D Serverという、全く異なるシステムを、自動的にデータ連携するという発想は、弊社の長い開発経験から 
自然に出て来たものです。 
 
マーベルコンピュータは、今後もMacintosh(MacOS X)を活用した基幹システムを開発していきます。 
皆様、どうぞご期待ください。 
 
最後に。 
本システムの簡略版を弊社南青山オフィスにてデモをしております。 
ご遠慮なくお問い合わせください。 
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