●開始残高、損益残高登録
・開始残高登録も損益残高登録も、全く同じ操作です。 ここでは開始残高についてだけ説明します。
1.開始残高登録とは
・導入時期により、残高登録する科目が違います。
[期首導入]会計期間の最初から.......前年度の決算書を元に、貸借科目の残高だけ登録します。
[期中導入]会計期間の途中から.......導入前月の試算表を元に、貸借と損益科目の残高を登録します。
・開始残高登録メニューでは、開始残高の登録はもちろんですが、このメニューを実行することで、試算表や元帳の全ての帳票のファイルも同時に作成します。
※『勘定科目登録』メニューでも開始残高の登録ができます。
開始残高未入力 または 未確定の場合.........先に、伝票の入力を始めたい為、開始残高入力を後回しにする場合でも、開始残高登録メニューは実行してください。 全ての科目は、開始残高0で登録されます。 後日、残高を入力し、再度登録メニューを実行することで、帳票の開始残高を書き換えます。
2.開始残高登録の前に
・開始残高入力でマイナス入力する科目があります。
開始残高の入力時、集計・計算の都合上、本来の科目の性格とは逆の位置でマイナス入力する科目があります。 本来は貸方に発生する科目を、借方にマイナス記号をつけて入力します。
上記の扱いをする科目は次の通りです。 (勘定科目貸借属性で借方ー、貸方ーと表示の科目)
これは開始残高の入力の時だけの問題で、伝票入力の時は、本来の仕訳の形で入力します。
【貸借対照表】
199貸倒引当金、219減価償却累計額、252貸倒引当金(借方ー)…資産の控除項目の為
【製造原価報告書】
618仕入値引、619期末材料棚卸高、690期末仕掛品棚卸高、691期末半製品棚卸高692他勘定振替(借方ー)
【損益計算書】
711売上値引、733仕入値引、737期末商品棚卸高、738期末製品棚卸高、739他勘定振替(貸方ー)
・開始残高は、何度でも訂正することができます。
開始残高の入力間違いや、残高未確定のため、仮の残高を入力していた場合、正しい金額を入力し、「開始残高計算」ボタンをクリックすることで、全てのファイルの開始残高が変わります。
例えば、前年度の残高が確定していないが、新年度の預金の残高や、売掛金の残高など、随時知りたい時、預金や売掛金の残高だけ登録します。 これらの残高の合計金額を前期未処分利益に入力(貸借科目残高のバランスを合わす為)し、開始残高登録メニューを実行します。 こうすると預金や売掛金の正しい残高を常に把握することができます。
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